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ミッション:8ミニッツのodyssのレビュー・感想・評価

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)
4.0
【まとまりよし】

非常にまとまりよくできている映画です。時間も長すぎないし、最後まで緊迫感を保っている。

一種のタイムマシンものなんでしょうが、理屈の付け方はともかく、テロと、そこから愛する人を守ろうとするという通俗的な設定が十分活かされています。また、繰り返しが少しずつ変形されていくことで、人生をやり直せばどうなるかというテーマも盛り込まれているように思いながら見ていました。

主人公の活動を外部からコントロールしている側の思惑も面白い。主人公の心情にしだいに共感していく女性大尉と、自分の発明の価値を認めさせたいという功名心が勝っている博士。007シリーズで、ボンド自身の判断と上層部の判断とが食い違う場合と似ていますね。

強いて欠点を挙げれば、主人公がテロリストを見つけようとしてかなり乱暴な方法をとっていること。テロリストと誤解された人間からすればいい迷惑ですよね。あと、ヒロインが容姿的に私の好みではないこと。どっちかと言うと悪女づらじゃないですかね(笑)。もう少し可憐な感じの女優、いなかったんでしょうか。最近のハリウッドはいい女優が払底している?
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