【監督3人による競作だが、出来栄えはイマイチ】
イタリアの名匠アントニオーニ監督の提唱により、自身とウォン・カーウァイとソダーバーグの3人の監督が「エロス」をテーマに競作したオムニバス映画。
それぞれエロスに別の方面から光を当てるということのようだが、最初のカーウァイのものは分かりやすいしそれなりに面白いが、あとの2作はどうかな。
ソダーバーグのものは、多分時間が足りなかったのだろうと思う。もう少し展開しないと分かりにくいし、「エロス」が妄想や空想の中で芽を出すという側面が観客に説得力をもって迫ってこない。
最後のアントニオーニのは、観光名所案内みたいで、女優2人が全裸を披露するというのもあんまり芸を感じさせない。