このレビューはネタバレを含みます
設定が斬新なので、じっくり観ないと混乱する。ただ、途中から設定に体が馴染んでくるとハラハラと物語内に気持ちを落とし込んでいくことができる。
そして、設定以上にわたしは切なかった。最後、キャプテンスティーブンの体全体が映るシーン。思わず『あぁ…』と声が出た。切ない。こういうことか、と思った。あの時間軸を行き来しているのはキャプテンスティーブンでありながら、それでいて彼ではないのだと思うと無性に切なかった。父親とのカタルシスが描かれていたのは救いか。
ラストに救いが描かれているけれど個人的にはこれは救いなのか…?今後歴史の知識とか大丈夫…?と思った笑
キャプテンスティーブンの奔走がいい。斬新な設定でも、頑張れ!頑張れ!と思えるのも彼の健気さをジェイクがうまく体現していたからだと思う。まっすぐで切なくて少し擦り切れていて、後ろ暗さもあって、でも甘い声と目を持っていて、これはいいジェイクだった。健気。100点。