イチロヲ

団地妻 尻奴隷のイチロヲのレビュー・感想・評価

団地妻 尻奴隷(1985年製作の映画)
4.0
日本人男性(下元史朗)と恋に落ちたブラジル人の娘(アグネス・カーラ)が、来日の際にキャリーバッグの取り違い騒動を巻き起こしてしまう。巻き込まれ型サスペンスを題材にしている、日活ロマンポルノ。獅子プロダクション製作。

下元史朗が兄夫婦と一緒に団地暮らしのため、一応のところ「団地妻」要素が機能している。しかし、あくまでもドラマは、サスペンス・コメディの路線。池島ゆたか率いる組織との軋轢が描かれる。

演出面では、片岡修二特有の軽妙洒脱なスタイルが炸裂。アニメーターを生業にしている下元史朗は、女性のお尻のデッサンに執着しているし、バッグの持ち主の中国人女性(早乙女宏美)は、組織の折檻に歓喜する真性マゾだったりする。

主演女優のアグネス・カーラは褐色のスキンと日本人好みのベビーフェイスが印象的だが、ヌードは日本人女優のそれとあまり変わらず。しかし単体作品としては、日活謹製の団地妻とは毛色の異なるものとして、一定水準の完成度を誇っている。
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