tipsy806

ペイン・アンド・グローリーのtipsy806のレビュー・感想・評価

3.7
ゲイを公言している監督の自伝的なかつ、自らの現況を語るかの如き作品.。主演はアントニオ・バンデラス。この監督の作品は自信の内面を表現しているようなものが多い中、これはその最たるものだろうと思う。
老境に至った痛みからの再生に、アントニオ・バンデラスの枯れたような芝居が染みる染みる。冒頭からビビッドなカラーが押し寄せてくる画で、住んでいる部屋や装飾品による配色も相変わらず素敵。その中で悲哀が語られるので、より際立っている。
ラストにこんな仕掛けがあるとは何とも洒落ている。
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