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ペイン・アンド・グローリーのavviのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

脊椎を始めとした身体の随所に痛みを抱え、クリエイティブの一線から退きかけていた映画監督サルバドールが、過去作のリバイバル上映イベントの誘いをきっかけに、自らの過去とクリエイティブに対して向き合うことになる、ペドロ・アルモドバル監督の自伝的作品。
少年期・監督全盛期・現在の時間軸を通して、クリエイティブの源泉やいつでも順風満帆とは言えない人生の難しさと楽しさが感じられてすごく良い作品だった。暗い場面もあるけど、ビジュアル面の芸術性の高さで嫌気が差す感じにならないのも良い。
30年以上ぶりに再開し、かつて愛した男性との束の間の一夜から垣間見える、大きな愛と失ったものへの悲哀が絶妙。
そして、そんなシナリオがひっくり返るエンタメ性の高いラスト。エンタメと芸術性が高いレベルで身を結んだ良作!!洞窟ちょっとだけ住んでみたい。
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