三条狼

ペイン・アンド・グローリーの三条狼のレビュー・感想・評価

4.0
この映画の深みを味わうには私はまだ若すぎる。が、このお風呂シーンの異常な美しさは理解できる。

アルモドバルが好きだと自覚しているわりには数を見ておらず、これもアマプラ配信が終わる前になってやっと見られた。
身体のあちこちに病を抱え、偉大な映画監督としてもひとりの人間としてもその人生を諦めようとしている男性が、ヘロイン吸引をきっかけに過去と向き合い、和解や後悔を重ねて自身の原体験までたどり着く話。10年単位で見直したい作品だった。
私は分かったような口をきくにはまだ若すぎる。でも惚れ惚れするシーンやヒリヒリするシーンがいくつもあった。親との関係性は私も生涯のテーマになると思う。

あと、主人公の部屋がマジで現代美術館で憧れる。グッゲンハイムから連絡が来るってどういうことなんや。個人的には飽きのこないシンプルな部屋に住みたいけれど、洞窟は洞窟で素敵な暮らしになりそうだと思った。いい光だったな。
三条狼

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