まの

82年生まれ、キム・ジヨンのまののレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
3.8
子供を産むなら男の子、産まれた男の子は姉妹が居ても一番大切にされる国、そんな国で仕事も辞め、子育てだけで日々が終わる事に自分が自分で無くなるんじゃないかと追い詰められた感情になるのはよくわかります。

子育ては出来て当たり前、子供を連れてカフェに行く事も疎んじられ、散歩の途中にベンチでコーヒーを飲んでいるだけでも、陰口を叩かれる世の中。そんな世の中に怒りを覚え叫びたくなる気持ちもよくわかります。

女がどんなに自分や家庭を犠牲にして働いても、出世するのは男ばかり。そう言う世の中に腹が立つのもよくわかります。

そんな女達の心の怒り、叫びをチョン・ユミは見事に演じてくれていたと思います。
ラストの穏やかな顔が救いでした。
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