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82年生まれ、キム・ジヨンのclydebarrowのレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
3.9
原作は敢えて読まなかった。書評でおおよその内容を知り、今の自分にはイタイ内容だと思ったので。
映画のラストは、小説と違って温かな光が差し込むものになっているようだけれど、それでも重かった。アラフォーのあたりを境に、それ以上の女性(日本及び儒教的習慣の残るアジアの)にとっては重いと思う。地方ならアラサー女子にも思い当たる節があるかもしれない。
万年筆のくだり、弟を持つ者としては身につまされるエピソードで、涙ぐみそうになった。
主人公の母親役のキム・ミギョンがとても良かった。こういう母親だったら、私ももう少しマシな人生を選び取れたかもしれない。ちなみに我が母は、私がたった一人で父の病院を探し、毎日病院に通い、看取ったにも関わらず、父の葬儀の喪主を、何もしなかった弟にしろ、と言ったのであった。たぶん一生許さない、と、こんなところで書いても意味ないけれど😅
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