雑穀米水少なめ

82年生まれ、キム・ジヨンの雑穀米水少なめのレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
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言葉を吐いた当人にとっては大したことのない、何気ない言葉で、例え膨大なエネルギーを使って反撃したところで、何をそんなに怒っているんだと、言いたいことの1ミリも伝わらない。そんなことは容易に想像できて、想像してしまって、拭いきれない違和感を残したまま、どんどんどんどん、自分でも気づかないくらいに膨らんで、自分の中で消化しきれないたくさんの言葉達をみて、こんなことを思う自分が間違っているようなそんな気にすらなる。それがますます自分を蝕んでいく。

息子だけに漢方を買ってきた父に、母が爆発するシーンに泣けた。自分のことにはずっと我慢してきた母が、娘のために声を上げて怒った。今までの心の叫びがとても強く響いた。