社会の中に散りばめられている女性差別、女性の生きづらさをたくみに表現した作品だと感じた。夫は妻の気持ちを理解しようと寄り添うのだが、それが逆に夫婦間の気持ちの乖離を生じさせ、妻がどんどん不安定になっていってしまう理不尽な様子をうまく描写していたと思う。
男女間、夫婦間、世代間といったことに起因する価値観の違いを表現している作品。男である自分も考えなければならない問題であるし、これは韓国に限らず日本全体においても言える問題。「子供の面倒を見て偉いね」「ちゃんとパパしているね」「イクメン」とかいう言葉がなくなればいいな。夫が家事、育児をしている環境が普通だと言える世の中になりますように。