ママ虫(ママチュン)
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夫の稼ぎで遊び回る、主婦や母親の蔑称=害虫の意味。
キム·ジヨンという、ありふれた名前のヒロインの半生を描いたヒューマンドラマ。
旦那さんは優しいイクメンパパで、端から見ると何不自由ない幸せそうな家族。
が、彼女自身、実は深刻なストレスを抱え込んでいる。
それはやがて別人格の憑依という形で、夫や身内の前に現れる。
憑依だけどホラーじゃない。
“その人”は至極真っ当な忠告を口にする。
自覚症状がないジヨンと、妻の変わりように苦悩するデヒョン。
家父長制が根強い社会で、女性の生きづらさが招いた心の病。
毎度韓国あるあるの道徳に、こちらも暗澹とした気持ちになる。
なんて理不尽なんだろう。
それでも、逆境に負けないタフな女性達が頼もしく、ジヨンの肝っ玉母さん·ミスクの知られざる苦労、親子の絆も泣かせる。
重くはないけれど、色々考えさせられる作品でした。
「ママ虫」
見知らぬ男性から投げ掛けられた言葉に、毅然とした態度で答えるジヨンが清々しい。
