―どうして気づけなかったんだろう、彼女の苦しみにー
別れた妻のこと、結婚し最近母親となった娘のことを想い、苦しい気持ちで作品を観た。
正月に夫の実家ですごすジヨンの姿がリアルでたまらなかった。
日本においても男女の平等が達成されていないという現状をちゃんと認識して、意識を変えていくこと、システムを変えていくことが必要なのだと思う。
わたしは具体的になにをしていけるだろう。
まずは自分自身を点検し修正すること、フェミニズムを心におとすこと、声を上げて周りにも気づきをうながすことからかな。
それと、最近読んだ太田啓子さん著の「これからの男の子たちへ」という本から学んだのだけれど、男らしさとか女らしさといった既成概念を子どもたちに植えつけない教育も重要なのだろう。
作品に戻ると、この作品をきっかけに気づきに近づける男性もいるかもしれないが、気づきに遠い男性のアンテナには、元々この作品は引っ掛かりにくいのだろうなと思いもした。
わたしにとっては、深く沁みるとてもよい作品、印象的な作品だった。
チョン・ユミ、好きだ。
