いわさんさんの映画レビュー・感想・評価

いわさん

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緑の牢獄(2021年製作の映画)

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炭鉱での仕事を求めて、家族で台湾から西表島に移住した女性の晩年を追った作品。

西表島に炭鉱があったことも、台湾からの移住者たちがその仕事を支えたことも、日本人から炭鉱の蛮人と差別される人たちがいたこ
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街の上で(2019年製作の映画)

4.2

サイコーに楽しかった。

恋愛を重ねても、いくつになっても、女性に幻想を抱き続ける精神的チェリーボーイが膨らませた妄想をフィルムに落とすと、今泉監督のこの作品や庵野監督のエヴァになるのではないか。
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

4.0

シアーシャ・ローナンのあまりのかわいさ、美しさに悶絶し続け、私の記憶は途切れ途切れだ。

ふたりの距離が近づくにつれわずかずつ変化していくケイト・ウィンスレットの表情もよかった。 凄み。

衣装も見応
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.8

静かに少しずつ大地に根を張って営みを続け、力強く生き抜いていく。
揺るぎないしっかりとしたメッセージを受け取った。

おとうさん、バーニングのひとだな。
燃えてたし。

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

フツーにとてもとても楽しかった。
いい時間、もっと長い時間ひたっていたかった。観たことないかも系の空気感かも。ずっとドキドキしながら、ずっと癒されていた。

パンフレット買って帰ろうと思ったら、まさか
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.8

予告編を観てイメージしていた展開とは違っていたけれど、明るく軽快で、仕事疲れと開放感がある金曜日の夜にぴったりな作品。

馴染みのない出版業会の雰囲気も味わえて新鮮だった。

出演者のキャラ設定もなか
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.2

とてもフィットした。

大地でたったひとり、宇宙でたったひとりという圧倒的孤独感に襲われ、押し潰されそうになる映像美。

どう生きどう死ぬかを考える哲学の映画と受け取った。

孤独は寂しいものというネ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.4

エヴァが始まった頃に幼稚園児だった娘は母になり、私はじいじになるほど長い時間だった。

シリーズを観始めた当初は、特別な世界観や置いてきぼりにされちゃう展開に戸惑いもしたけれど、あぁ病むかもしれないと
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夏時間(2019年製作の映画)

3.8

父の実家、おじいちゃんの家、鬱蒼とした庭、家屋の裏のジメジメ感、錆びた自転車、室内に雑多に置かれた様々な品々、自家製の漬物の瓶、時代がかった調度品。

広くて立派だけど、なんか馴染みきれない感じがリア
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春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

3.8

発展する中国、大規模開発で変わりゆく故郷や人々の営み、その一方で脈々と受け継がれる家族の絆や歴史ある建造物など変わらない大切なもの、そのどちらも懐深く受け止めてただ静かに流れ続ける悠久の大河、富春江。>>続きを読む

キンキーブーツ(2018年製作の映画)

4.4

ブロードウェイミュージカルのイギリス公演版。

素晴らしかった。
元気をもらった。
感情が昂ぶり、熱くなった。

Raise you up / Just be
最高!

幸せいっぱいな時間。
be y
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

アジア発の映画という雰囲気があるいい作品。

魅力たっぷりの作中の女性たちが、これからどのようにブレイクしていくのか見届けたかった。
そんなドキドキする序章感満載なので、23時枠とかの連ドラでぜひぜひ
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ターコイズの空の下で(2019年製作の映画)

3.6

生涯一度は、モンゴルの青空と星空を見上げる時を作ろうと思った。

きっと、人生の儚さとおのれの小ささに竦むのかな。

世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

4.0

フィンランドのきれいな景色と空気とひとが、薬膳のように癒しをくれた。

澄んで、柔らかくて、優しくて、幸せな時間だった。

平日昼間ということもあってか、お客さん、シニアだけ。

ミカ・カウリスマキ、
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.6

以前は、私が観る作品に仲野太賀がよく出ていたのだが、今では仲野太賀の出る作品を私が好んでよく観に行くようになっている。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

恋の始まりの楽しく、恋の終わりの始まりは不安で切なく、恋の終わりは寂しく、悲しい。胸を締め付けられるような苦しい感覚は、始まりから終わりまでずっとかな。
そんな記憶を思い起こす、世代を超えて共感できる
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

とても感銘を受けたよい作品の中で、「楽しかった!」「感動した!」「よかった!」などの単語で気持ちをレビューに残しやすい作品と、どの単語を使ってもうまく気持ちを現せない、気持ちをすっきりさせるには原稿用>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

峻烈、鮮烈、突き刺さる、心に焼きつく作品。

藤井道人監督の作品を観たのは、「新聞記者」「宇宙でいちばんあかるい屋根」に続いて3作目。どれもが印象深く、好きだ。

それぞれの作品はまったく違う印象なの
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カランコエの花(2016年製作の映画)

4.4

自宅観賞。
上映時間39分間の名作。
観終えて、すぐにもう一度観た。

一度目は、問題のいろいろな根深さと苦しさに衝撃を受けて泣いた。
二度目は、切ない青春映画として味わい楽しみながら泣いた。
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.8

最初から最後まで、ハッピーな気持でいられた。
やっぱり映画は楽しいなって思う。
ミュージカルは、幸せにしてくれる。
笑顔になってしまう。

だって、メリルストリープとニコールキッドマンが、同じ画面で歌
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ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢(2020年製作の映画)

3.8

明るくて、安心してワクワクできる作品。
ダコタ・ジョンソンがとにもかくにも綺麗でかわいくてやられた。
彼女が身につけていた衣装も、どれもかっこよかったし。
とても楽しかった。

あの日々の話(2018年製作の映画)

4.0

おもしろかった!
まさにあの日々の話。

懐かしく、そして恥ずかしかった。
サークル内のヒエラルキーや童貞問題、あるあるだったな。
サイコー!!

むちゃくちゃ低評価が多いけど、人間関係の微妙な変化や
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.6

のんは、ほんとに存在感がある。
唯一無二の輝き。
まだまだポテンシャルを秘めたひとだと思う。

橋本愛とのツーショット、あまちゃんファンには至福だった。

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

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パルコ劇場にチョコレートドーナツの舞台を観に行ったらコロナ感染発生で公演中止になってしまい、急遽、鑑賞。

私には向かなかった。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.8

なに部門だか判らないけど、なんかの部門での最高、その部門ではこれを超える傑作は出てこないと思う。

オープニングからラストシーンまで、すべてが絵画的で、そして艶めいていた。
息が止まるほどにきれいだっ
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.0

光り輝いていた青春の日々。
ほんとバカだけど、愛おしい時間。

昔はよかったとか、あのころは楽しかったとか、いつから言っちゃダメみたいなことになったんだろう。
停滞しちゃうときだってあるんだ。

この
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

4.0

夫になるとか父親になるとかがどんなことなのか、どんな責任があるのかなんてちゃんと考えていない、自分自身がどう生きたいのか、ものごとをどう考えたりどう判断したりすればいいのかも判っていない、伝えるべきこ>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

気持ちよく晴れた日曜日の朝、チョコレートドーナツという、素敵なハートウォーミングな響きがする作品を観た。

温かな涙を流して観終えるつもりでいたのだけど。

最後にアラン・カミングが歌うI Shall
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ヤウンペを探せ!(2019年製作の映画)

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久しぶりに見た蓮佛美沙子がかわいかったな。
桜井ユキもかわいかった。

HOKUSAI(2020年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭クロージング。
橋本監督は、「言葉(日本語)が判らなくても伝わる作品を目指した」と、舞台挨拶で述べた。

たしかに左脳で理解するのではなく、映像や音を右脳で感じ取って楽しむ作品だと思った
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海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

3.8

音の凄み。

波の音、風の音、線路沿いを歩くべちゃべちゃした足音、心臓の音。
エンドロールまでしっかりと聴き終えた。

それにしても、あとのふたりのことも気になってしょうがない私の気持はどうすればいい
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デリート・ヒストリー(2020年製作の映画)

4.0

面白かった!
笑った。
好きなやつ。

ネットや借金に翻弄される3人の中年男女を描く、哀愁と愛と笑いある社会風刺のドタバタ劇。

おじさん的には、あるある満載だし、ひととしての弱さダメさに共感しまくり
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.8

2020/10/16鑑賞
言葉使い、喋り方、ファッション、セット、カメラの動かし方などなど、なんか懐かしく、古き良き昭和の映画の雰囲気を味わえた。
緻密に丁寧に積み重ねた感がすごい。

高橋一生がボー
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悪は存在せず(2020年製作の映画)

4.2

死刑制度という重い問題を、これまで私が考えたことがない視点からとらえており、なるほどと強く引きつけられた。

重い問題提起をする作品だが、4つのエピソードとも、これからなにが起きるのだろうと不吉な気持
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.6

田中裕子と蒼井優を同じスクリーンで見られるとは、なんて贅沢なのだろうと感じた。
ふたりとも、とてもよかったな。
二人一役がなんの違和感もないというか、発するものが同じひとのようだった。

愛は自由を束
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