藍住

82年生まれ、キム・ジヨンの藍住のレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
2.0
全然納得がいかない。
女性が受けてきた仕打ちは現在の日本でも見かけることで、こうやって韓国の女性達も連帯して戦っていることを考えると一緒に声を上げて行こう!となるのだが、この映画の男性の描き方はそれでいいのか?
妻を前に泣き出す夫。
泣いてなにかが変わるとでも?
キム・ジヨンは長い年月をかけて心も身体もズタズタになっていって人格さえも乖離していったのに、最初にやることが泣き出して謝罪することって………引いてしまった。
自分の母親と真正面からぶつかって、自分はキム・ジヨンを支持することを示すぐらいして欲しかった。
育休を取るだけで彼女が昔みたいな戻れるとか、ラストシーンで今まで味わってきた地獄が魔法みたいに変わるとか、それまで私達の物語だったはずなのに、一瞬で遠くへ行ってしまった気がした。

キム・ジヨンの母親が泣き崩れるところが苦しくて泣いてしまった。
あの母親の言葉を聞いてから取る行動がもう愚かというか、希望がなくて悲しかった。
彼らはあそこから変わることができるんだろうか。
藍住

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