A8

フェアウェルのA8のレビュー・感想・評価

フェアウェル(2019年製作の映画)
4.0
中国からアメリカへ渡り四半世紀、すっかりアメリカ人になった主人公3人家族。
ある日祖母が死ぬかもしれない、、との連絡が。
中国へ帰り祖母の顔を見ることができたのだが、当の本人の祖母は自分の寿命が残りわずかと言うことは知らないのであった。中国では癌になったり寿命が残りわずかの場合本人には知らせてはならないという文化があるとのこと。欧米をはじめとした先進国ではインフォームドコンセントなどが発達しており知る権利が守られている、知って残りわずかの人生をどう生きるか選択ができる。
自分の体は自分のものという考え方の欧米と反対に中国をはじめとした東洋では自分はみんなの一部という考え方である、こういったように悪いか良いかではなくてそれは文化の違いであるに過ぎないと思った、だからこそ受け入れることがいま私たちに必要なことなのだろうと。つまり互いに価値観を押し付けるのではなく、世界中そして相手方にはどんな文化があるのかを知ることが大切である。そして今の時代それを踏まえて自分にあう、しっくりくる文化や国、やりたいことを選べる時代なんだろうと思った。

死に対しての価値観をはじめ、結婚、家族の関係、朝ごはん、、中国という国の文化をリアルな描き方をされ私たちはあの家族に投影されたかのように西欧側諸国との違いを痛感した。
外見、生まれ、血ではなく心、価値観、文化に慣れひたしむことことがその国の人となることなんだろうなと思った。
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