りょうすけ

ゲキ×シネ 『髑髏城の七人』 Season鳥のりょうすけのレビュー・感想・評価

4.5
「髑髏城の七人 Season鳥」

昨日レビューした「髑髏城の七人」の別バージョン。出演者が変わっただけではなく、演出やストーリー、登場人物にもかなり変更点が見られた。

「風」は歌やダンスのシーンが多く、「花」に比べてもミュージカルっぽい。作品の主題としてどうなのだろうと最初は思ったけど、なんら違和感はなかった。

無界屋蘭兵衛役を早乙女太一、天魔王役を森山未來と2011年バージョンと同じキャスティング。昨日、成河天魔王を誉めたばっかりだが、やはり森山天魔王が最強。あまり映画で観たことがある俳優ではないんだけど、彼の天魔王はもはや彼自身なのではないかと思ってしまう。あまりに自然かつ狂気に満ちた演技で演劇における賞を全て彼にあげてほしいと思うほど...

早乙女太一も前回の公演と同様、品格のある美青年という印象だったが、演技力がかなり上がっていた。あとで知った話だが前回の時は19歳だったらしい。19歳であれほどの演技をするのもすごいが、今回の蘭兵衛はそれを上回る凄さだった。

捨之介役の阿部サダヲの熱量も半端なかったし、粟根さんの役柄も流石だったし、太夫のエロティックさも最高でとにかくキャストが素晴らしいバージョンだった。今のところこのバージョンが一番好きかもしれない。
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