ユナマリア

もみの家のユナマリアのレビュー・感想・評価

もみの家(2019年製作の映画)
5.0
南沙良目当てで鑑賞。

南沙良演じる不登校児の女子高生が、富山県のもみの家での生活で成長して行く話。

地味な展開が続く作品だが、心を閉ざした人間は、何を大事にすべきかが詰まった素晴らしい一作だった。

都内に親と共に暮らす本田彩花。

彼女は精神的な理由により、不登校が続いている。

そんな彼女を追いやるかのように、彼女の両親は富山県にある、自立支援施設のもみの家へ送る。

自然に恵まれ、心優しい人が集まるもみの家で暮らす事になったものの、彩花は心を閉ざしたままだったが…

起承転結も綺麗に構成されているし、派手では無いものの、メリハリの効いたストーリーが良い。

そして主演の南沙良はやはり芝居が上手い為、とっても感情移入して鑑賞出来る。

舞台となった富山県の景色も大変美しいし、脇を固める役者の芝居にもあまりにも自然ゆえ、全てのシーンが脳裏に焼き付くような映画だった。

昨今の映画では珍しく1年も掛けて製作されただけあるなと感じた。

南沙良の出演作品はほぼ鑑賞したが、本作がベストだと思う。
ユナマリア

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