Benito

TENET テネットのBenitoのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
3.9
【 IMAXでスペクタクル(アナログ)大作の見せ物を楽しむ 】

この映画は、よく分からないというのがむしろ普通で、よく分かったっていう人がいたら、それは多分ウソ(笑)と思って観れば、気負わず楽しめる。そんな作品。

とにかく、この映画の'予告編'を劇場で観た時のインパクトが大。なんと映画のオープニングのオペラハウスで3000名以上の観客が催眠ガスを送り込まれて眠り込んでしまい、そして撃ち合いが始まる、そんな10分近いものを観せられたのだから。

個人的にノーラン作品としては「インセプション」や「インターステラー」のほうが好き。何故なら「テネット」はサウンドトラックがハンス・ジマーでは無かった事と作品全体に漂う切なさが無かったから、かも。

<音楽>
それでもハンス・ジマーの代役ルドウィグ・ゴランソンの音楽を全身で浴び、そのいい意味での不快なサウンドは映画に貢献していたとは思う。ハンス・ジマーの代役になったのもジマーが「トップガン マーヴェリック」の為止む無く降板したというのは複雑だが、、ジマー節である無限音階(シェパードトーン)や、シンセの重低音を再現しつつゴランソンのカラーも出して頑張っていたのかなと。
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