【 ある脚本家の完璧な伝記映画 】
1930年代からハリウッドで活躍していた脚本家ダルトン・トランボ(1905-1976)の数奇な人生を描いた作品。見応え十分、クラシック映画ファンには堪らないエピソ>>続きを読む
【 Crazy Rich なアジア人のロマコメ 】
原題がCrazy Rich Asians
ワーナーブラザーズが主要キャストに殆どアジア系の俳優を起用していて、ハリウッドで多様性がもたらす意味合>>続きを読む
【 やっぱりおうちはいいね… 】
CS 日本映画専門チャンネルにて鑑賞
"闇サイト殺人事件"
2007年8月に名古屋市で発生した強盗殺人事件。帰宅途中の女性が拉致・殺害され山中に遺棄され、闇サイト>>続きを読む
【 戦火のなかのロードムービー 】
日本語タイトルが大袈裟なんだね…
原題は" 内戦 "
好き放題で、様々な暴挙に及んだ大統領に反発した19の州が分離独立を表明、そして悪夢の内戦が勃発した近未来の>>続きを読む
【 うっかり強盗犯、ちゃっかりアジュンマ 】
もはやコントの世界。そしてドタバタ。
強盗した2人が乗り込んだ車は、仲間の車じゃなくてウーバー(配車サービス)の車だった…
しかも、その車にはデート>>続きを読む
【 課長がバグった、ただしVR職場で 】
近未来の日本が舞台。
増え続けるニート(働く意思がない者)の就労支援の為に開発されたスマホゲーム「VR職場」は、安全というか平和な職場が展開されて優しい同僚>>続きを読む
【 漫才協会、笑いの側にある人生ドラマ 】
漫才協会の会長でもあるナイツ・塙宣之によるドキュメンタリー映画。
そしてナレーションが小泉今日子 、ナイツ・土屋伸之。
一般社団法人"漫才協会"は主に東>>続きを読む
【 April Come She Will... ♪】
原作となる小説がサイモン&ガーファンクルの「四月になれば彼女は」にインスパイアされて書かれているのに、映画では使用されてないというのが残念。こ>>続きを読む
【 モダニズム建築を堪能する映画 】
・ローマ郊外にある都市 エウル
・首都高のような道路を走るベスパ
・誰もいない近代建築が建ち並ぶ街並
・邸宅にある洗練された家具や調度品
・回廊を歩くワンピー>>続きを読む
【 自主製作映画の域を超えた活劇 】
安田淳一監督が2024年12月28日放送のTBS「情報7daysニュースキャスター」で特集された時に見た印象はどちらかというと孤軍奮闘で作った映画なんだと思った>>続きを読む
【 大島渚とカリエールとランプリング 】
大島渚が1976年の衝撃的な「愛のコリーダ」から10年後に発表した作品。チンパンジーを愛する女性の話、ほんとうにシュールなテーマ。
シュールといえば脚本を>>続きを読む
【 彦島を舞台にした冤罪ドタバタ悲喜劇 】
舞台は山口県下関市南端の陸繋島 彦島。
通称はヒコットランド。
携帯持ったまま電車で居眠りした食品加工工場勤めの主人公が、気の毒なことに盗撮と勘違いされ>>続きを読む
【 シンガポールのフードコートにて 】
シンガポール在住の18歳学生の監督川邊 出雲が撮った短編、JAL機内上映にて鑑賞。
シンガポールのフードコートが舞台。
日本人の少年とシンガポール人の少年の>>続きを読む
【 一本の電話、ジャズ、愛の物語 】
サックスとピアノが流れるオープニング。
電話相談ボランティアの女性ヘザー。
妻を亡くし絶望のなか生きるスタンリー。
そんなふたりが電話で繋がる。
すでに抗>>続きを読む
【 ヴェンダースと東京は相性がいい 】
「パリ、テキサス」のハリー・ディーン・スタントンと本作の役所広司が重なって見える。そんな感情表現を抑制した、映像の美しい、ミニマルな構造の作風でヴェンダース久>>続きを読む
【 邦題に騙されずに観たい佳作のスペイン映画 】
スペイン語原題:
「Todos los nombres de Dios」
(神のすべての名前)
邦題と日本の宣材デザインが残念な出来具合なので観る>>続きを読む
【 アラン・ゴラゲールの劇伴が素晴らしい 】
フランスとチェコが1973年に製作したアニメーションの域を超えたアート作品。
シュールでサイケデリックなビジュアルは一度見たら忘れられないインパクト>>続きを読む
【 巧妙で複雑なプロットに振り回される映画 】
監督ポール・マクギガン2006年の作品。時間軸の交錯や得体の知れないキャラクターなどがどんどん現れるあたりはタランティーノ映画スタイルを感じさせる。2>>続きを読む
【 アメリカの分断、KKK団の恐怖 】
「ブラック・クランズマン」は白人至上主義の過激派団体KKK(クー・クラックス・クラン)に黒人警官が潜入捜査した実話をスパイク・リーが立派なクライムエンターテイ>>続きを読む
【 この情熱の先にあるものは… 】
原題がHécate, maîtresse de la nuit.
訳すと「ヘカテ、夜の女主人」
スイスの映画作家ダニエル・シュミット 41歳のときに発表した作品。>>続きを読む
【 マスコミ・大衆の闇を抉(エグ)った野心作 】
吉田喜重の監督第2作目。
1作目の「ろくでなし」が1960年3月公開、この2作目「血は渇いてる」は10月公開、当時の製作スピードには驚かされる。>>続きを読む
【 監督 吉田喜重の誕生、東京1960年 】
1960年3月にパリ、そして間もなく東京でゴダールの「勝手にしやがれ」が公開された。
この吉田喜重の監督デビュー作品「ろくでなし」は1960年7月に公>>続きを読む
【 父親と息子、不器用なふたりの物語 】
66分のなかに詰め込まれた父親の心情が台詞というより、画面からよく伝わる。
学生時代に付き合っていた彼女との間に出来た息子の存在を知り、事情あって中3の息>>続きを読む
【 マヤ文明の壮大な架空歴史物語 】
ユル・ブリンナーが登場するのは映画が始まって25分くらいから、どちらかというとチャッキリスとのダブル主演のような作品。
マヤの部族が敵対する部族に皆殺しにされ>>続きを読む
【 告白、その先にある地獄絵図 】
74分というなかに詰まったスリリングな展開のドラマ。最初は心理的な駆け引き、中盤から後半はただただホラーな世界に…
16年前に登山で行方不明となった仲間(奈緒)>>続きを読む
【 傷を舐め合ったその先にあるものは… 】
2022年に「355(The 355)」、2023年に本作「緑の夜(绿夜)」と立て続けに出演して5年の空白期間から生還?した中国のトップスター:ファン・ビ>>続きを読む
【 悲しみに生まれ、失望を身にまとう 】
「希望のかなた」以来、6年ぶりの待望のカウリスマキ作品。良かった、引退していなかった!
ノスタルジックなヘルシンキの風景
散りばめられたおとぼけとユーモア>>続きを読む
【 そのくだらなさが素晴らしい(笑) 】
本作「Attack of the Killer Tomatoes! 」は凶暴化したトマトが人間を襲う話。
1963年の東宝特撮映画の「マタンゴ」はキノコ人>>続きを読む
【 実話と創作の境界線が曖昧な世界 】
ポランスキー 84歳のときの監督作品。主役を務めたのは彼の妻エマニュエル・セニエ(33歳年下)。セニエとポランスキーが組んだ作品は個人的には全部好きで特に「フ>>続きを読む
【 同調圧力と迷妄の果てに… 】
CSミステリーチャンネルにて鑑賞
サイコロジカル・スリラー短編
原題は「An Illusion in Red & White」
邦題はillusionを'錯覚'と>>続きを読む
【 北野武とビートたけしが楽しめる作品 】
70代後半に差し掛かった北野武の新作が配信で公開されるという新鮮さ。たしか監督20作目くらいになるけど、四半世紀も映画を撮り続けているバイタリティも凄いと>>続きを読む
【 歴史の裏側の住人の物語 】
✴︎6月0日の意味するものは?
✴︎焼却炉は誰が作ったのか?
ナチスのユダヤ人大量虐殺の重要戦犯として戦後、逃亡先のアルゼンチンからイスラエルに強制連行され、裁判の>>続きを読む
【 金銭的な補償は家族を癒せるのか? 】
✴︎マイケル・キートンの見事な才能
✴︎オバマ元大統領の選択眼の鋭さ
実話をもとにした作品。
そして丹念に、丁寧に作られた作品。
2001年9月11日>>続きを読む
【 耳を澄ませてみたら、そこは地獄 】
✴︎映像は、ひたすら寒々しく
✴︎音響は、ひたすら悍(おぞ)ましい
監督のジョナサン・グレイザーはマッシヴ・アタックやレディオヘッドやBlur、そしてジャミ>>続きを読む
【 グンダの子供(子豚)たちの物語 】
✴︎動物達を見つめたドキュメンタリー
✴︎モノクロームの映像美には驚く
✴︎プロデュースはJ.フェニックス
ロシア人監督ビクトル・コサコフスキーがノルウェー>>続きを読む
【 問題を抱えたロシアのある農民の物語 】
✴︎ 農民の日常を映したドキュメンタリー
✴︎ 「GUNDA」監督コサコフスキー2作目
ロシアの監督ヴィクトル・コサコフスキーの「GUNDA」を観て、彼>>続きを読む