間違いなく映画史に残る作品。
極力CGを使わないことで有名なノーラン作品で、撮影も逆再生を使うのではなく、逆再生を演じさせる念の入れよう。(セイターがキャットを人質にとるシーンも、ケネスブラナーにロシア訛りの英語を逆さから読ませて演じさせている等)
7カ国を股にかける王道スパイ映画な雰囲気に、キャスティングも多国籍。ダンケルクのような壮大な戦闘シーンも圧巻。1億ドルの保険がかかった豪華クルーザー使用。名もなき主人公は、デンゼルワシントンの息子。
時間の順行・逆行やエントロピーの衝突など、言われたところでわからない。だから、考えるな感じろという冒頭の説明通り、体験してみるのが良い。
その没入感はやはりIMAXの劇場が最適。Blu-rayで2度目の鑑賞は、美しすぎる映像で素敵だったけれど、客観的に観れてしまって考えてみる隙がどうしても生まれてしまう。なかなか鑑賞の仕方によって左右されてしまうのが勿体無い。
もし二週目するのであれば、ニールという人物の真相を追う見方がおすすめ。物語の奥深さに感嘆する。
あとはゆっくりと、メイキングオブTENETとの読み合わせが今後の楽しみ。
