このレビューはネタバレを含みます
この映画がこれまで人類が遭遇した事のないタイプの難しさを、視聴者に提供するという事実は最早世界の常識。
最初からハイスピードで話が進み、状況を理解するのに困難なシーンも出てきて、初見では映画の流れに任せるのがやっと、なのに最後まで観れる、体感出来る、もう必死です。中々の上映時間があるのにも関わらず、見始めればあっという間にエンディング、体験型の映画、最高のエンターテイメントだと思います。すっごい疲れますけど。たしかに内容は非常に難しいのですが、話は至極単純であって、とにかく傲慢な敵から世界を救うスパイ映画です。
非常に難解で複雑な内容と見たとかのない映像体験に注目されがちではありますが、僕が好きなのは主人公とニールのヒューマンドラマですね、この二人の話がとにかく熱い。ノーラン監督作品は難解な映画が多く、観るものを驚かせる展開を今までも作っていましたが、割と人間の精神的な部分にフォーカスを置いていますよね。
今回なら結果がわかってるのら、救われることがわかるなら、自分の最後がわかってるなら、何をしても変わらないのではないか、いや、それが何もしなくてもいい理由にはならないと、ラストでニールが扉を開け、主人公の身代わりになりに行くシーン、実に印象的でした。僕はこの映画は世界を救った男と世界を救う男の友情物語と捉えてます。
考察サイトでニール、実はキャットの息子なんじゃないか説、主人公の性格上、最後に死んでしまう任務に参加させるかなぁと思っています。会ったばかりのキャットを危険を侵してまで救おうとした人ですよ、でもどうでしょうね、
あとアーロン・テイラー・ジョンソンが出てきて僕は映画館でびっくらこきました。
