ともっぴん

TENET テネットのともっぴんのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.0
上映開始日に観たの初めて。IMAXにて。

今日海を跨いで2つの館で2回観た人、
今日1つの館で3回見た人、
お互い初めての人と4人で一緒に夜の部で。
そしてエントロピーなど物理知識を入れて観た人と観てない人。

まずその鑑賞設定でも逆行に近い差があり。

観た後の感想会も重層的でおもしろかった。

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表現としては時間の矢の交差具合が面白かった。後半の砂漠の廃屋都市のビル破壊のシーンとか。
あと飛行機が突っ込んだシーンは迫力あった。なんか周りの登場者らもリアクションがリアルだった気がする。

脚本としてはニールがキャットの息子説は説得力はある。

設定としては、あの港の倉庫内の回転扉と窓の箱・空間が(キャットの存在の矛盾があるようにも思えて)気になる。

面白いけれど
メッセージ、主題はいまいちつかめてない、府に落ちてない。
他のタイムパラドックス系では時を超えても変えられないものがある、みたいなオチは多いけれど。
最後にキャットと息子の歩きゆく後ろ姿で終わるのは、インターステラーとも通ずるような、親/母と子の話というか。
シンプルな主人公のアクション映画か。
友人は任侠映画とも言ってた。
いろいろ含むんだろうけれど、何を伝えたいんだろう。
観たまんまでいいじゃんってことなのか。

感想にまとまりがない、頭が追いついてないのも、順行の時空に生きる自分のエントロピー増大の法則がゆえ、みたいな。苦笑

途中、逆行の岩壁で出てくる科学者と主人公のセリフ「直感でいよう」っていうのは、その後の鑑賞態度、体験押しを示唆してたのもあるかもしれない。
体験は強烈だった。

時間、時を考えるきっかけにもなりました。
起きたことは仕方ない。
戻れるのにやらない、という選択をするか否か。
祖父殺しのパラドックス。
意思が顕になりやすい世界。