まいこ

TENET テネットのまいこのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
3.6
ロックハート先生と炎のゴブレットの同窓会
役者さんの演技によるものなのか、そもそもビジュアルが個人的な好みだったのか、判断に困るほどのキャラ萌えを堪能できる素晴らしい作品。ハリポタキャストだけでなく、デビッキ嬢の御御足からギュンギュンなまつ毛までついつい見とれてしまい、アクションや時間逆行は最早二の次。それにしても、思想を自由自在に具現化できる世界線にいるノーラン監督って前世ではどんな徳を積んだのか気になるところではある。ノーラン流ギャグと他作品の引用はどことなくメタ的で、なおかつノーラン30やボンド作品を履修しておいて正解だった。ちなみに、「僕に言わせると、(『TENET テネット』は)『インセプション』とは親戚関係。血は繋がってます。感謝祭とか、家族のバーベキューとか、そういうところで会うような。それから、片方はヨーロッパに住んでるけど、もう片方はコンプトン(米カリフォルニア州)に住んでるみたいな。」に関しては全く分からなかった。



難解なのは人の心理
物語の謎解き要素はちょっと調べたら嫌というほどに見つかるし、パンフレットを買えば秒速でわかると思うので割愛。難しいのはそこじゃない。
鑑賞後、結局自分って作中のキャラクター有りきで映画を観ているんだなと良い意味でも悪い意味でも新しい発見に繋がった。リアリズムとか、画の派手さよりも、登場人物たちがどう成長するかに焦点がいく。脚本(キャラ描写含め)、音楽=美術、映像の順に観てしまう。『インセプション』や『インターステラー』のようなわかりやすい心情⇔行動を期待していたが作り方がそもそも違う。自分の映像作品の楽しみ方とハマらなかったんだろうな。
また、『 The Plan 』やルートヴィヒ・ヨハンソンの作り出すサウンドは現代的で冷たく、観客との"壁"感に拍車をかけている。テレンス・マリック的な突き放し作風に近いような。
そうなると逆説的に本作のキャラ萌えとは……?となる訳だが、不確定要素の多い余白で二次創作が沢山うまれそうなので作品が長く愛されるための要素としてはいいんじゃあないかという次第。
結論として、"時間の逆行"や"名もなき男"にばかり気を囚われてしまうが、登場人物たちの各視点で心情を理解するのも本作が「 何度も観ないと分からない 」とされている理由の一つではないだろうか。言葉にされずとも映像内に語られていることでしょう。

ロバート・パティンソンの代表作といえば自分の中では『ハリー・ポッターシリーズ』のセドリック・ディゴリーや『トワイライトシリーズ』のエドワード・カレン。そして2019年『キング』で久しぶりに彼の姿を観たと思ったら出番が短いわりに超絶気持ち悪い役が似合っていてスキィ♡となったので本作、そして『バットマン』と立て続けに活躍する姿がみれると思うと生きる気力が湧いてくる。彼の前髪は国宝。トワイライトでジェイコブ派とか言ってごめんなさい。パンフレットのインタビューかなりキュートでした。
ケネス・ブラナー大先生も気持ち悪くて良かったですし、アーロン・テイラー=ジョンソンもクールで良かったです。マイケル・ケイン様は次回作にも出て欲しいですし、JDWには目薬さしたくなっちゃいました。

とりあえずパティンソンとデビッキ嬢、重低音(ンデディッンデディッンデディッって始まった時めっちゃめちゃ鳥肌たった近年稀にみる感動)をもう一度スクリーンで楽しみたい。

メモ५✍( '▿' )
パンフレット→物語構造
メイキング・オブ・TENET テネット クリストファー・ノーランの制作現場→撮影秘話



2回目@丸の内ピカデリー Dolby cinema
初めてのドルシネ。導入、IMAXより好きかもしれない。1回目よりフラットな気持ちで鑑賞したのもあってか時間が秒速かつ超絶面白く感じた。やっぱり音楽と迫力で楽しむべき"映画"。疲れきって10秒ビル手前までウトウトしてたけど、一気に目が覚めた。
ニールはやっぱりかっこよかった。また観にいきます。

3回目@丸の内ピカデリー Dolby cinema
テネカは自分の観る前の回で終了してた。でも全然人スッカラカンだし、同じ列に誰もいないしで特等席。今回はニールとアイブスのやりとりに胸を打たれた。だってアイブス全部お見通しであの台詞でしょ、名もなき男だけじゃなくてみんなが皆と関わりあって未来が作り上げられてるの胸熱でしょ。そんでもってニールの満面の笑みと別れの言葉は破壊力抜群。脚本欲しい。

ネタバレも何も無いだろうから書く५✍( '▿' )メモ
科学者=She
ニールのおまもりはタージマハルホテルの…?

4回目@池袋グランドシネマサンシャイン IMAX
ケネス・ブラナーもといセイターの訛り英語が癖。クレマンス・ポエジーの訛りも癖。bullet!
ドルシネは席によって振動の差があるけれどIMAXは当たり外れがないし、なんといってもスクリーンの規格と迫力があるなー……。次もグラシネIMAXにしよう。ノーランの直筆手紙も読めたし生きててよかったー!!
名もなき男の「ソーダ水」に対する驚きと、アイブスたちを引き揚げた時のはしゃぎようは何時みたって可愛い。ヨガ😉♡、も45秒息を止めるところも、作戦が終わったら君に殺されるんだろ?いいね、も全部好きすぎる。鍵開けの達人が最後は華麗に閉めていく……。
セイターとキャットの束の間の安息(キャットは殺す気満々だけど)でキャットがアヒル口するのいつ見ても萌え。
エンドロールは出演順つまり巡行順なの胸アツ。胸アツといえばニール=マックス説だけど、最初観たときもしかして…とは思ったが、回数を重ねる度にその説は薄れていった。完全にあれミスリードでしょ。
まいこ

まいこ