ノーラン座組はマイケル・ケインくらい？
👨「いやーたしかに一回では無理だね！わかんなかったけど面白いわ！」
👩「ねー面白かった！でもめっちゃムズくない…？」
👨「最後のニールのやつわかった？アレはさぁ、、、」
終わった直後、周りのカップルの男だいたいこんな感じ。考察とか伏線回収とか最近そんなんばっかりでゲボ吐きそう。
日本のテレビがゴールデン帯に毒にも薬にもならないクイズ番組ばっかりやってるのは業界のコンプライアンス事情が関係してるのでしょうけど、知的欲求や"理解する快楽"をインスタントに摂取できる装置として機能してしまっている側面があると思う(脱出ゲーム/謎解きなんかもブームですね、自分も好きではあるけど)し、それはキチンと批評されるべき事態に感じる。ノーランに罪はないが、この手の表現ばかり持て囃されて消費されていく現状はどうなのかなと思う。プラス、そもそもこれの分かりにくさって、時間逆行のギミックによるものってより、単純に登場人物が大した説明もなしにどんどん出てきて、場所もポンポン変わるってところによるのでは？むずかしー！とかわかったー！って言いたいだけな気もしますよね。
劇場での公開にこだわって、それをこのご時世に実現させたこと、木曜20時台の公開にも関わらずIMAXシアターがパンパンに埋まっていたことは喜ばしいことだと思う。その他のジャンルやノット大作でも、ライト層も動員できるよう配給会社や広告が頑張ってくれたら嬉しい。
作品そのものに関しては、いつものノーランですね、という事くらいしか、、アクションは少し良くなった気がしましたが。クールな映像見たいだけであれば、同じパティンソン出演の『GOOD TIME』とかでもいいのでは。TENETよりオシャレぶれるよ、大学生にオススメ。
私はあの6分予告がピーク。ノーランのスタイリッシュさはショートフィルムとかMVで監督した方が活きるのではと思ったり。The Plan聞かないで劇場後にした人はアホです。
＊追記
集英社新書プラスで連載の宇野さんの記事読んだら、ほぉ～っとなりました。こういう視座で作品を捉える/物語を再定義する、という点においては、2回見に行く意味があるかも。
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/130_movie/10931
