いつにも増して説明口調の激しいノーラン先生。
しかし日本のある世代以上のオタクたちにとってはエントロピーや素粒子論は親の顔よりみた玩具なので、もはや説明不要の理解と愛着が馴染んでいるのだ。逆にそこを演出するためならそれ以外は大味になるところも最早チャーミング。
能力者と非能力者を暗示するインターステラーなクッションの柄、ディカプリオ?そっくりさん?のカメオ出演、ほかいろいろ細々としたオタク狙い撃ち演出のあざとさにやられて終始食い入るようにのめりこんでしまった。
その結果意気揚々として購入したはずのポップコーンには一切手をつけられず、上映後にはどうすんねんと言わんばかりにそびえ立つ山のようなそれと対峙することに。
友達や周囲からの視線が痛々しかったので「俺のポップコーンだけ時間が逆行してるんや」と叫びながらムーンウォークで退出しましたとさ。