あるぱか

TENET テネットのあるぱかのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.7
満を持して700本目のレビューに『TENET』を!

まだ3回しか観れてなくて、カード集めもしたいし、何よりDolbyでみてないので今後も通うつもり。
公開日にパンフレット、スクリプト、メイキングなどなど買ってしまい我ながら呆れてしまった。
感想ちょくちょく更新していこう。

公開直後は絶賛の嵐で、落ち着いてきた今色んな評価をされてる本作ですが、何より本場アメリカで映画館が閉館しまくってて予算回収すら怪しいのに上映を決定してくれてこちらとしては感謝しかない。実際めっちゃ楽しめたし当分人と話して盛り上がれるし大満足。ラストは色々渋滞してて最高。
時間が逆行していく様子を「観測」することでストーリーが「決定」していくという。斬新。面白かった。





●好きなシーン
・冒頭JDW演じるプロタゴニスト(P)の気怠そうな薄目、銃弾キャッチ!!普通やらん…渋すぎ。登場シーンが渋いのは父親譲りか…(『デジャヴ』)。

・オペラでの作戦開始の音楽と共にPが走り出すとこ、何回見てもワクワクが止まらん!アメフト経験が関係してるんか知らんけどゴツゴツしていい走りや。

・Pの肉体的な強さはレストランで披露してくれて、パワフルさはブルース・ウェインみたいに「信念からくる強さ」って感じで燃えるなぁ。

・任務とは関係ない観客を助けようとしたり、仲間が死んだと聞いて涙を流したりと、名前やバックグラウンド不明のPが意外と熱い男ってのもいい。

・からくりをまだ知らないPが感覚的に“無知”と“記録”という武器を理解してて、やはりこいつは大物だと内心ニヤつくニールにニヤつく。

・ラストのあの男の笑顔が最高にかっこいい…。はたまた、「い、行かないでくれ…」って感じの表情も良い…。夕日綺麗。SFアクションかと思いきや、またこの手のテーマを放り込んでくるノーラン流石。あらゆる人のツボを理解してらっしゃる。

●説明不足?一部描写が物議?
解釈に物議を醸しまくってるにも関わらず傑作として名高い『2001年』の影響をモロに受けてるノーランのSF作品だし、”説明不足”で作品を酷評するのはちょっとどうなのかなって気はする…。
万人受けするエンタメにありがちな回想シーンとかクローズアップ、事細かな説明がかなり省かれてて観客置いてけぼりはあるけれど、引き換えに非日常をスピーディなテンポで「感じる」ことで楽しむ作品なんじゃないかなぁ。もちろん作品の理解に拘る人はメイキングとか見たら倍楽しめるだろう。
(役者起用とか暴力描写とかに関しても色々言われてるねぇ。制作側には色んな意図があるだろうに、なかなか皆が納得して楽しめる映画ってのは難しいと実感。話題作の宿命かな…楽しみ方は人それぞれだ。)


●その他メモ
・相変わらずノーラン作品は口に何かつけてること多い。
・ハリポタ以来のロバートパティンソンかっこよくてバットマン凄く楽しみ。
・デビッキ姉さんをなぜ起用したのか非常に気になる。息子に対する愛情と夫に対する憎悪が一貫してて、『コードネーム』の時よりキャラが立ってて魅力的だった。
・タリンの高速道路カーチェイスは撮影のために3週間封鎖したらしい。お菓子配ったらしい。
・タリンでの銃撃戦の音のリアルさ、『ヒート』さながら。
・ノーランが初めてみたスパイ映画『007/私を愛したスパイ』に憧れを抱き、いつかスパイ映画を作りたかったらしい。冷静にみて、セーリングとかストーリーに全く関係ないのに入れたかったんだねぇ。
・ハンス・ジマーだったらどうなってたんだろ、今回に不満はないし仕方ないけど、オファーのタイミングが悪い〜。エンドロールで歌い出して1回目はびっくりしてもた。(2回目以降はしっくり来た)
・言わずもがなボーイングは実際に爆破してる。笑った。でーーーーんじゃないよ。
・コテコテの量子力学分野



1回目 9/18 IMAXレーザーGT
2回目 9/20 イオンシネマ
3回目 10/3 TOHOシネマ
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