このレビューはネタバレを含みます
子供向けアニメの実写化とあなどるなかれ、相当に面白い映画。ジャングルで一人で生きていけると豪語していた主人公のドーラが、転校した先の高校の孤立組3人と冒険するうちに、互いに協力し合うことを学んでいき、インディージョーンズばりの活躍をする話だが、単なる活劇でもなく、生と死、人生の意味に関わる託宣がちりばめており、インディージョーンズの方がよっぽどエンタメに徹しており、こちらの方が重みのある映画であった。ラストで高校に戻ったドーラがヒーロー化するエピソードが入るかと思いきや、明るくダンスで終わらせているところが、ヒロイズムにこだわっていない感じがして、制作側のスタンスが見えて好感が持てた。それにしてもあちらの実写化は手を抜いておらず、よくできている映画が多いと思う。