ドニー・イェンの武術を堪能出来る、イップ・マンシリーズの完結編。
完結編にしては、あっさりな印象も感じつつ、イップ・マンの弟子ブルース・リーも出てきたりして楽しめた。
本物の武道家なら、試合や練習以外で、道端でそう易々と武術を繰り出したりしない気もするけど、そこはご愛嬌。本物のブルース・リーはどんな人物像だったのだろう。
シリーズを通して、日中戦争での植民地時代、欧米化を強制される香港での生活、そして今回はアメリカ本土で欧米社会でマイノリティとして生きるアジア人としての生活などなど、暗い歴史の善悪を分かりやすく描写するシンプルさもまた良い。
ドニー・イェンの気品も感じられる佇まい、そこから繰り出される詠春拳の華麗さをみられるのもこれで最後と思うと、名残惜しい。