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イップ・マン 完結のKUBOのレビュー・感想・評価

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)
4.0
『序章』『葉問』『継承』3部作で終わりかと思ったら、まだあった。

いきなりのブルース・リーだが、『ワンス・アポン・ア・イン・ハリウッド』みたいにCG使って本物そっくりに出来なかったかね? 

息子の留学のためにサンフランシスコに渡るイップ・マン。チャイナタウンをまとめる「中華総会」、中国人を忌み嫌う米軍の軍曹など、旅先のイップ・マンの前にはいつものように強力な敵が立ちはだかる。

学校で、米軍基地内で、いわれのない差別から、イジメや虐待を受ける中国系アメリカ人たち。

これって、今、問題になっている「アジア系へのヘイトクライム」ではないですか!

耐えて、耐えて、耐えきれなくなった中国人たちは、アメリカ人にたちに向かおうとするが、体格に勝るアメリカ人空手家の前に1人、また1人と倒れていく。

中華総会、絶体絶命のピンチに、ついにイップ・マンが立ち上がる!

過去3作と同様、中国人をバカにするアメリカ人に鉄槌を下すイップマンの活躍は、胸がスクようで大変おもしろい。

ドニー・イェン、カッコいいや!

『完結』である以上、イップ・マンの最後まで描かれるわけだが、1972年、イップ・マンの葬儀に、あのトレードマークのサングラスをかけて弔問するブルース・リーは、『ドラゴン危機一発』で俳優業で成功を収めた頃。ちょうどイップ・マンの死去後に『怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』『燃えよドラゴン』とブルース・リーは大スターになっていくのだなぁ。

イップ・マン4部作、ドニー・イェンにしてもまさに代表作だろう。葬儀のシーンまで含めて、蛇足ではない素晴らしい完結編であったと思う。
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