ヨダセアSeaYoda

イップ・マン 完結のヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)
4.0
"私は武術家だ。不公正には立ち向かわなければならない。武術を始めた初心を捨てるわけにはいかない。"

傑作シリーズ、堂々完結!!


【STORY】
 自らの死期を悟ったイップ・マンは、息子の未来を案じ、あるきっかけで渡米する事に。
 アメリカで彼が見たのは、激しいアジア人差別やナメられる中国拳法という現実だった…。


【武術家 イップ・マン】
 これまでのシリーズでも当然、イップ師匠の武術のかっこよさは描かれています。
 しかし最終章である今作は、その中でも特に、「武術家」として戦う彼の姿をハッキリと描き出していました❗️

 武術は何のためにあるのか。武術を何に使うのか。彼はなぜ武術を始めたのか。そして、中国武術の誇りをかけた闘いへ…

 武術を使った後の、イップ・マンの悲哀に満ちた表情も印象的でした。

 締め括りにふさわしく「武術」を描き切り、これまでのシリーズの走馬灯のような部分では自然と涙がこみ上げました。

 映画館で観れて良かった❗️


【ここにも人種差別が】
 更なる盛り上がりを続けるBlack Lives Matter。パキスタン人へのひどい差別も描かれた『カセットテープ・ダイアリー』。
 そして今作でも、アジア人への激しい侮辱が描かれました。

 大量の映画作品の中で人種差別批判をしなければならないような時代に、いつか終わりはくるのでしょうか…。


【ブルース・リー】
 最終章ということもあり、イップ師匠の弟子であるブルース・リーのアクションも披露されたのが楽しかったです。
 ワタァ!みたいな声、頑張って似せてたなぁ。


【ほか】
 会長の娘が圧倒的美少女で可愛かったです。
 今後の活躍に期待したいですね!

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観た回数:1回
直近の鑑賞:映画館(20.07.03)
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