【意表をつくのではなくデタラメ】
途中まではそれなりに面白いと思いながら見ていたんですが、最後近くで種明かしが出てきて、「なに、これ?」になっちゃいましたね。
意表をつく展開には違いありませんが、「意表をつく」と「デタラメ」は違います。その意味で、この展開は正確にはデタラメと呼ぶべきでありましょう。なぜなら、この展開を呼ぶためには、アントニオ・バンデラス演じる医師にそうするだけの必然性が必要なはずですが、それが全然感じられないから。ネタバレになっちゃうから詳しくは書けないけど、自分の娘の死とああいう行動との心理的なつながりがどこにも見えない。
これが例えば、医師に性的な倒錯があって、というなら分からないでもない。その場合は、筋書きは全然違ったものになるでしょう。バ○セクシャルを極めるための手段であるとかね。
期待させただけに、失望の度合いも大きい映画。