ダオ

ひとよのダオのネタバレレビュー・内容・結末

ひとよ(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

2019年につくられた白石和彌監督作品。15年前のある夜に起きた事件によって狂わされた母と3人の子供たちが行き着く先は……。

冒頭『ひとよ』って大きくあって『一夜』って小さくあるから『人間讃歌』なんだってわかる。でも始まりからとても重たいお話なんでどう決着するんだ? って思わせられる。

と、サングラスをかけて遠くからやってくる人を見せられて笑ってしまう。千鳥の大吾って! 大真面目のヤクザ役なのに面白くてしかたがない。序盤戦の緊張の糸がプツリとキレてしまう。あまりのキャスティングのミス! って、そんなわけがない。この映画は白石監督流のブラック・コメディ、というかトラジック・コメディなんですね。笑っていいんですね!

「不謹慎だぁ!」っていう正義脳がうるさいわ。よほどの悲劇だけれどそれは当事者に限ってのこと、赤の他人が正義面して出てくんなや。そういう白石監督のメッセージが伝わってくる。

とかいってあたしの妄想なんだが……。
ダオ

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