miraikako

ひとよのmiraikakoのネタバレレビュー・内容・結末

ひとよ(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

音尾さんに、つきる。

台詞も空気も、白石組。
あれ、食べてたし(笑)不味いヤツね。


真面目に書くと
家族の絆とかを声高に叫ばないのは良かったけど、やっぱり母親はこうあってほしいみたいな、子はなんだかんだ言ってもこうであってほしい、というメッセージは確実にあって、そこがどうもな。

すさまじい暴力から子を救う、妻への暴力はなかったのか。そこから逃れたい思いはなかったの?

筒井さん演じる由美さんの、相反する思いが混沌とする感じをもっと殺人者であることを選んだ母親にもあったら、とか。ちょっと不完全燃焼。
子たちがうまく生きられず、母親の呪縛のような言葉に縛られるところは流石に素晴らしかったけど、わたしが親だからかな。

くそ真面目に徹した某監督の力作とどうしても比べるのは、随所に挟み込まれるペーソス。観客に逃げを作るこの監督らしいところだけど、作品によってはどうなんだろうとは感じてしまった。笑ってて良いのかなって、思ったから。

まとまらない。いつものこと、

追記
時間が経って、思ったこと。
父親を母親が殺すような特別なことでなくても、子のためにと思って親がやったら逆に子を追いつめるようなことも、よくあることだし
親の呪縛のようなことばに縛られて身動き取れなくなるような子も、よくあることだ。
だからこの話は、そうであっても「家族」であらねばならない血縁者たちの物語なんだなと。こうであらねばではなくて。
家族ってほんと難しいわね。

2019/11/9
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