みやもと

スケアリーストーリーズ 怖い本のみやもとのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

作中に出てくるクリーチャーはギレルモデルトロ監修とのことで、さすがのクオリティ!どれも魅力的でした。実際に出会ったら絶望感だけで死んでしまいそう。

全くいわくのない場所に花を供えたらいつの間にかそこで交通事故が起きたという噂に変わっていく、みたいな「語られ続けるとそれが本物になる」系のオカルト話が好きなので導入部分はすごくよかったです。幽霊屋敷の真実が捻じ曲げられ、噂が真実になった時点で幽霊の存在を生み出してしまったので、噂の訂正を行なわない限り幽霊は消えないという・・・
イケてない少年少女の冒険的要素のねじ込みと、クリーチャーに全振りしすぎてストーリーがやや弱かった(問題解決のプロセスが強引すぎ&音でびっくりさせる演出多用しすぎてた)のがちょっと残念。証拠になる音声をわざわざ録音して残しておく意味なんてないのでは?!と思いつつ、そこは霊の思念で具現化したものだと自分を納得させました。

最後の最後、友達2人はまだ戻ってきてないというエピローグが急に現実感が強すぎてくらっときました。
大団円幽霊退治ストーリーかと思っていたら世の中そんなに甘くなかったですね。続編もあるといいなあ