manac

デッド・ドント・ダイのmanacのネタバレレビュー・内容・結末

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

ホラーコメディが好きなので、ジャケットに惹かれて予備知識なしで鑑賞。

うーん。
やたらにゴージャスなキャスト、個性的な登場人物ではあるが、物語は淡々と進んでいく。
いつ本題に入るのか、いつクライマックスを迎えるのか、いつ面白くなるのかと待っていたらエンディングになってしまった。

緊迫感や臨場感も一切なく、登場人物が殺されてもふーんと通り過ぎて行くだけ。
コメディといっても、メタフィクションなセリフや日常会話などの淡々としたもので特に笑いのツボもない。
知名度のある俳優が出てきてもただ出てきてただ殺されて行くだけなので、なんの起伏もない。

本作でのゾンビは生前の嗜好が残っているようで、コーヒーとかキャンディとか呟きながら流離っている。人肉を喰らうという基本設定は生きているようで人も当然襲うのですが。
「Wi-Fi〜」「Siri〜」と呟いてるゾンビたちが面白かったと言えば面白いかも。スマホ手に持って歩いてたけど、それどこで手に入れた?

序盤で地球の自転軸がずれたとかなんとかニュースで取り上げられているシーンはあるものの、ゾンビとの関連性は調査されることもない。『アイアムレジェンド』や『ワールドウォーz』のような原因究明と解決策実施もない。
ノロノロと彷徨いつつ人を襲う古典的なゾンビ。でも、UFOは出てくる。ゾンビとUFOを融合させた新しい作品?と思いきや、UFOが物語に何の関係があるのかは、ゾンビの誕生同様謎のまま。

ゾンビの存在が割と簡単に受け入れられてるところが気になったかな。
熊や蛇みたいな「遭遇したことはないけど存在は知っている危険な生物」として受け入れられていた。
『傲慢と偏見とゾンビ』でもそうだったけど、登場人物が自然に受け入れても観客に疑問を抱かせない程にゾンビというジャンルは市民権を得ているのだろうか。

ジャームッシュ作品は初めて観たが、こんなものなんでしょうか。
不思議と不快感はなかったが、観る人選ぶ作品。

他の方のレビューで「ツインピークスの世界観」とあったが、私も冒頭でツインピークスを思い出した。
manac

manac