ゆずきよ

デッド・ドント・ダイのゆずきよのレビュー・感想・評価

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)
3.9
少し前から気になっていたゾンビ映画。
実はここ数日で2本の映画を観たのですが残念ながら最後まで観ることが出来ずレビューも書きませんでした。
エンドロールまで観ないなんて年に数回あるか無いかなのに、2度続いてしまったのでそんな時にはゾンビだよね。

物語は、警察官3人しかいない変わり者だらけの田舎の町でゾンビパニックが起きます。
100分ちょっとの映画尺で日常パートをしっかり観せるのは素晴らしい。
ここの濃度でパニック後の奥行きが全然違いますからね。
俳優陣も豪華でちょい役でイギー・ポップがいるという。
ビル・マーレイとアダム・ドライバーの掛け合いは見事で名脇役スティーヴ・ブシェミまで配置しているという隙の無さ。
私としてはゾンビ映画の中でもコメディ寄りの作品でスプラッター要素はいらないのでこれくらいが良い塩梅です。
元々痛いの別に好きじゃ無いし。
生前の記憶なのか脳の誤作動なのかゾンビがそういう言葉を発したり行動するのはポイント高いです。
メタ発言まで出たらそりゃもう好物に決まってますよ。
ふらっと入った定食屋のご飯がのりたまだった時の安心感と良く似ています。
映画に関する情報も多く思わずニヤついて観る人多いんじゃないかな。
クロエ・セヴィニー以外の人物は最初からゾンビなんじゃ無いかってくらい感情が無くて、悲惨なシーンでもめちゃくちゃシュールなコントみたいに見えてくるから不思議です。
セレーナ・ゴメスがなんでこの仕事引き受けたのかが1番の謎。
終盤に関しては福田雄一監督作品かよってくらいぶっ飛んだ投げ方されてやり過ぎ感は否めませんが、まぁコメディだし落とし所無いしね。
ゾンビコメディとしてはお手本の様で真似しちゃダメだよって作品でした。
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