イマジンカイザー

デッド・ドント・ダイのイマジンカイザーのレビュー・感想・評価

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)
1.3
この時勢、久々にかかった完全新規の映画。それだけでだいぶ採点甘々にしようと思っていたのですが、その辺のバイアス全部使ってこの点数。

閉所に於ける2・3人の会話で場を繋ぎ、何か理由があるのかと思えば特になにもなく、かと思えば唐突に語って終わったりと、予算のないゾンビ映画特有の要素がてんこ盛り。おはなしを観る限りそういう想定で作られたものだと理解できるのですが、本当に『それだけ』なのはちょっといただけない。

とはいえ、面白いところは普通に面白いのがにくらしい。
最初こそ平凡で気弱な警察官だったアダム・ドライバーが、敵がゾンビと知るやいなや『まあ、ゾンビだし』と、無表情無感情で容赦なく鉈を振るってく所や、エンシェント・ワンでおなじみティルダ・スウイントンが日本刀でばっさばっさと鮮やかに斬り倒すシーンはわけがわからないし謎の爽快感。

それだけに、(ゾンビ映画のお約束ではあるものの)語られないところは全く語らず、かといって魅力的だった部分をメタに頼って台無しにしたのが本当にいただけない。

こんなご時世ですもの、もっと好意的な感想を書きたかったけれど、今はこれが精いっぱい。
これから少しずつ戻ってくるようですし、他の作品をゆっくりと待ちます。