アラシサン弐

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのアラシサン弐のレビュー・感想・評価

3.9
「この中に、犯人がいる」系のミステリーくらいの情報だけで鑑賞したけど、シンプルに面白くて見入った。
観客側に推理させる作りの作品で、時系列での揺さぶり方とか「メメント」に近いと思った。

優先するべきは創作か利益か、というテーマもはらんでいるかと。
創作に対する思想って創り手それぞれで絶対に違いがあって、それが登場人物たちの台詞から見え隠れするのが面白かった。
「翻訳家」という職業は、他者の創作物を自分の解釈で言語化し直す、ある意味では創作と利益を半々に持ち合わせた立場で、そのぶつかり合いみたいなものも感じた。

そして、パワハラ許さん、っていう作品。
アラシサン弐

アラシサン弐