どこよ

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのどこよのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ミステリーのネタバレのタイミングがかなり面白くて印象的でした。あとネタバレというかネタの"種明かしの引き出し方"の緻密さが作品の良さを引き立てている要素のひとつかと個人的に思います。逆にそれ以外で魅力を感じなかったり…テンポ感が速すぎず遅すぎず、必要な分だけ話の要素が追加されていく感じがグッドでした。

あとはやっぱり翻訳者たちの集まりなので、窮地に立たされた時に「相手にわからないけど仲間はわかる言語でコミュニケーションを取る」という知性溢れる技が見られてすごいグッときました。翻訳も通訳もアウトプットは違うけどインプットは一緒だからこういうことができるんだなー、と。

でも正直途中で亡くなった、家で家族が待っている女性の翻訳者は最後に小説書いてくれるのかなーと期待してたので、あの亡くなり方でとてもショックでした。
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