zenzai

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのzenzaiのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます




ポスター見てからずっと見たくてみた。
計算されつくされたミステリーでよかった。
「鑑定士と顔のない依頼人」とどことなく近い気がする。好きポイントと考えたこと

「主人公の望みとラストの悲しさ」

主人公はずっと作者に会わせるよう社長に要求する。主人公の正体がわかった後のラストの回顧シーンでやっとその要求にこめられた意味がわかる。
主人公は社長と彼にとってのオスカル・ブラックに会いたかった。

復讐は何も生まないだの文学で使い古された言葉も主人公の頭にもよぎったかもしれない。
それでも彼が最後までやり遂げた後、彼はどんな気持ちであの何もない通路を通り抜けたんだろう。復讐は彼にとって愛する人の死を忘れる儀式になったのかな。


一人一人の翻訳家のキャラも立っててよかった。

サブタイトルは見終わって気づいた。
zenzai

zenzai