つるぎたけし

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのつるぎたけしのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

少し前に今年公開されたナイブズ・アウトと同じく本格派ミステリー作品とのことで楽しみにしていた

冒頭から前半にかけては、翻訳する小説の前作内容に沿った話運びなのだが、作中でそれまでに全く触れられていないので、コスプレしてきた女性と言われても全く意味不明であり、コスプレした状態でプールに沈んで登場人物の心情に迫りたかったという台詞ではメンヘラなのかと、ミステリー作品から程遠いものに不安しかなかった

脅迫状が届けられてから漸く物語は動き始め、少しずつ時系列を変えながら見せていく手法にまどろっこしさを感じたが、後に明かされるトリックで全て計算づくだったのだと驚いた

予想していた話と全く違う内容に驚いたけど、前半のモタモタした作りが無ければ傑作になり得たかも
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