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わたしは光をにぎっているのrのネタバレレビュー・内容・結末

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

わたしは光をにぎっている。親しい人も、街ですれ違う知らない人も、みんな光をにぎっている。人を信用することはとても難しくて、どうしても最初は疑いや相手を探るところから入っしまうけれど、もっと周りを信頼しても良いんだと思った。心が少し世界に向けて開けた気がした。消えてゆく街も、記憶も、誰かの生きた熱と絡み合っていて、それを壊して、また作って、進んでゆく私たち、もっとしゃんとしたい。そして、光や風、水の音、山並み、街。わたしたちの身の回りにある自然や街がこんなにも美しくて、心を包んでくれていることを、場所が、自分を支えてくれていることを、いつも覚えていたい。映画に映し出されるすべてが、瑞々しくて、ちゃんと生きていて、その温もりが心に滲みた。
 言わないことで自分を守ってるんだよ。という言葉が自分に向けられているようでどきっとした。言葉にできないってその一言で感動も、悲しみも、怒りも、いつも片付けていたけれど、ひとつひとつ考えて、言葉にして、それが心になって、いつかわたしの光になるって、教えてもらった。
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