ワンコ

わたしは光をにぎっているのワンコのレビュー・感想・評価

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)
4.5
僕たちの日常
僕は、電線の向こうにのぞく青空が好きだ
電線の向こうの青空が無限に広がってるようだ
そして、
電線と青空のコントラストが好きだ
電線があちこちに張り巡らされ、人と人を結んでるようだ
人の息遣いも運ぶようだ

でも、銭湯や街の小さな映画館のように、
電線はじゃまもの扱いされ、いつかみんな地中に埋められてしまうのだろう

形のある物が失われても、
言葉は残る
言葉は向こうからやってくる
言葉は心だ
そして、心は光だ

言葉は記憶を紡ぐ
そしたら、キラキラした思い出を取り出して、
光る記憶を紡げば良い

皆んなが光をにぎってるのだから

良かった。
澪が湯船のお湯越しに掴む日の光がキラキラしてて印象に残った。
懐かしさと、押し付けがましくなく、ほんの「ちょっと」前向きにさせる作品でした。
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