福井康之

わたしは光をにぎっているの福井康之のレビュー・感想・評価

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)
4.2
   自分は光をにぎっている

「できないことより、できそうなことから。」

  いまもいまとてにぎっている

「ここも色んな人の居場所だから。」

   しかもおりおりは考える

「まずはお客さんのことを考えて想像力を働かせないと…。」

   この掌をあけてみたら

「澪ちゃんはさ、話せないんじゃなくて話さないんだよ…そうすることで自分を守ってるんだよ。」

   からっぽではあるまいか

「覚悟ってのは、他人を巻き込むことを言うわけよ。」

  からっぽであったらどうしよう

「言葉は必要な時に向こうからやってくるものなのよ。」

   けれど自分はにぎっている

「形のあるものは、いつかは姿を消してしまうけれど、言葉だけはずっと残る。」

   いよいよしっかり握るのだ

「言葉は…心だから。」

   あんな烈しい暴風の中で

「心は…光だから。」

  掴んだひかりだはなすものか

「見る目と聞く耳、それがあれば大丈夫。」

   どんなことがあっても

「どう終わるかって、たぶん大事だから。」

    おゝ 石になれ、拳

「しゃんとしましょう。」

 この生きのくるしみ
   くるしければくるしいほど
       自分は光をにぎりしめる

下町の風景も、銭湯も何故か昔を思い出すいい映像でした。初めて一人暮らしを始めた若い頃の思い出とか…そうですね、今でも光を握ってます。
福井康之

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