レイチェル

17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン/キオスクのレイチェルのレビュー・感想・評価

4.0
17歳の純粋な青年フランツがウィーンでフロイト教授と出会い数々の助言を得る。時は1937年、ナチスドイツがオーストリアを併合した頃。

物語は故郷の村で親子を経済的に援助していた母の愛人が不慮の事故で亡くなる所から始まる。

終始静かな中、初恋の悩み、ナチスドイツの残虐非道さ、フロイト教授との関わり、母親との絵葉書のやり取り、重苦しい時代背景の中で人生に悩む青年フランツがとても愛おしい。

ハッピーエンドを期待しても時代が腐っている。あの終わり方は余韻が残る。傑作。
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