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エッシャー 視覚の魔術師/エッシャー 無限の旅のKのレビュー・感想・評価

3.5
本人(という設定の人物)がナレーションで解説してくれる構成。子息も登場。彼の生涯。芸術ではなく数学。建築から版画へ。才能を見抜いた師匠(サミュエル・メスキータ氏)。妻との出会い。アルハンブラ宮殿…モザイク模様。結晶学。親の財産。戦時下…ヒトラー。でんぐりでんぐり。無限を表現。『インセプション』の階段。ミック・ジャガー。すべて失敗作。求めるのは驚異。エッシャーといえば「上昇と下降」など、騙し絵が得意な人というイメージだった。本作を観て、いきなりあの作風を始めたのではなく探究の結果たどりついたものだと初めて知る。グラハム・ナッシュ氏が言う通り、もっと研究が進めば何かものすごい発見が見つかりそうな気配。ドラマ「危険なビーナス」の「寛恕の網」を思い出した。孤高。
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