このレビューはネタバレを含みます
数学的な驚異を理解は出来ないけれど共感出来る人の話。
時代や技術が伴っていないだけで、デジタルアート的な発想の人だったんだな、と。
有限の中に宇宙的な無限を表現したり、境目があるようでなかったり、数学的だったり、猪子寿之氏が率いるteamLabは芸術史的にはエッシャーの系譜だと感じた。
自分は芸術家じゃなく数学者だと名乗る割に、兄にお前がやってるのは結晶学を二次元で実践してると言われ、文献を勧められて読んだけど難しくて読むのを諦めたというエピソードが好きだった。
"I am afraid there is only one person in the world who could make a good film about my prints; me."