このレビューはネタバレを含みます
地震の予測に取り付かれた、地質学者の話。
ゴリゴリのディザスター映画かと思いきや、前半は地震の予測に奔走するサスペンスで、後半は地震によるパニックムービーという構成。
前半はわりと静謐な作りで、ある種の狂気に染まっていく主人公が面白かったし、彼の主張がなかなか信じてもらえない展開もリアルに感じました。
後半は地震が起こって、いよいよサバイバル開始。
ノルウェーの映画という事で少し舐めていたものの、ディザスター描写はハリウッド映画と遜色ないレベルで、なかなか迫力がありましたね。
家族を守る為に親父が頑張る展開も良いし、アクションシーンもなかなかスリルがあって良かったと思いますよ。
ただ、緊急事態にしては、1つ1つのシーンが長くて悠長に感じてしまったのは残念な部分。
もうちょっとテンポを早くして、切迫感を出して欲しかったです。
あと、ラストの主人公達がどうやって上に昇ったのか描かれなかったり、長男のパートが投げっ放しになっているのも気になったり。
全体を振り返ると、微妙な印象は否めないかな~。
ただ、過激なディザスター描写で押しきるハリウッド映画とは、一線を画す内容になっていると思うし、なかなか見る機会のないノルウェー映画としても興味深く見れました。