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クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代の0のレビュー・感想・評価

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おもしろい、1回じゃ扱いきれないや。でも私がこの時代に惹かれるのは何でかちょっとだけ分かった。

人には禍々しい、暗く渦巻く欲望とか愛憎が誰にでもあって、それに触れるのは混乱、拒否が伴う。
残酷で過激で、自分は違うと思いたいから。分からないものは恐ろしいから。
嘘と孤独に目を向ける。
それは解放であり、実は普遍的なテーマでもあり、凝り固まった常識に疑問を投じるもの。

この時代は美術も文学も学問も音楽も、何もかもが繋がっていて、共通のテーマをそれぞれの技術で主張する、
心許なくて掴みきれない、でも強烈に揺さぶられる"何か"を表現する。
答えなんてないから、そこに取り憑かれる人もいるし、攻撃する人も現れるけど、その批判と癒やしに私はすごく惹き込まれる。

クリムトのこともっと知りたくて見たけど、そうだった、この人1人とっても世の中の流れに影響されて与えて、生み出して、捨てていて、分断されてるものじゃないんだ。
流し目で見ようと思ってたのに、気付いたらもうエンドロール。面白かった〜
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